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人智学


ロゴスとは?
ヨハネ福音書、冒頭の言葉 ・ 2017年3月4日(土)に出席した高橋先生の講義で、質問してみました。講義の最後に先生が講義の最初の方で、ちらっとおっしゃっていた「物質は言葉である」というのが、どういう意味なのかをお聞きしてみました。さらに「言葉はロゴスである」ということもおっしゃいました。これらは一体、何を意味するのでしょうか。 ・ 先生のお答えは「物質には形式と素材があり、言葉はその形式なのだ。」ということでした。例えば、“我”という言葉がありますが、これは“有れ”ということで、“あ”の命令形であり“存在せよ”ということを表す。この言葉が素材である私の肉体と結びついて、私という存在がある。だから、私という存在は、有れという言葉(形式)が肉体(素材)と結びついた存在なのだということです。そしてこれは同時に神のロゴスでもあります。 ・ 『世界の名著・アリストテレス』「解説」に“ロゴス”や“形式と素材”ということについて次のような説明がありました。「ロゴスはずばり事柄そのものを言っているのだが,しかしこれが実際にあるためには,ロゴスに言われていること
水野 辰哉
6月19日読了時間: 3分
開講の辞
・ 以下の文章は2017年3月4日に”開講の辞”として書いた文章です。 2017年3月4日(土) 開講の辞 ・ 『非現実の王国で』という本のことを最近知りました。これは、世界最長の奇書だそうで著者はヘンリー・ダーガーという人です。彼は1973年に81歳で亡くなったアメリカ人で、生涯を病院の掃除人として過ごしました。『非現実の王国で』は彼が19歳の時から書き始めて、死の半年前まで書き続けた膨大な小説ですが、それは誰かに見せるために書かれたのではありませんでした。彼は生涯独身で、職場の病院と教会のミサに通う他は自宅アパートに引き籠っていました。亡くなる半年前、病気のために救貧院に移った後、アパートの大家が彼の部屋を掃除してこの作品を発見します。 ・ 彼は孤独な生涯を送り、生前は誰も彼の内面について知ることはなかったと思いますが、彼がこの作品を書いたことで、彼はその内面の思いをこの世に残すことができました。彼についてインターネットで探したら「他人とまったくコミュニケーションをとることが出来なかった孤独な老人にとって、この物語の世界こそが自分の存在意義
水野 辰哉
6月18日読了時間: 5分
アンチ・コスモス
今日は、昨日ご紹介したタロットのリーディングに関連して、井筒俊彦先生の『アンチ・コスモス』という講演についてお話したいと思います。この講演については、以前、友達からCDを借りて聞きました。『井筒俊彦全集』第九巻についている附録で、1986年12月13日に井筒先生が天理大学主催の天理国際シンポジウム‘86で公開講演を行った時の収録です。 ギリシャ語にノモスという言葉があり、“規範”を意味します。井筒先生は、宇宙的理法という言い方もされていましたが、それによって宇宙(コスモス)は、全てがきちんと秩序づけられた明るい空間となっており、そこに人々は安らぎを見出します。その秩序構造を支えている規律、規範、あるいは掟、それがノモスありであり、人々はノモスを守って生活している限り安全です。 ところが人間は元来矛盾的存在で、反逆精神を持っています。それであることを「するな!」と言われるとかえってしたくなる。コスモスの中でおとなしくしていれば安全なことは分かっていても、その安全そのものがわずらわしくなってくる。人間にとって、ノモスが束縛し主体性を抑圧するものに
水野 辰哉
2024年8月25日読了時間: 6分
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