開講の辞
- 水野 辰哉
- 6月18日
- 読了時間: 5分
・ 以下の文章は2017年3月4日に”開講の辞”として書いた文章です。
2017年3月4日(土) 開講の辞
・ 『非現実の王国で』という本のことを最近知りました。これは、世界最長の奇書だそうで著者はヘンリー・ダーガーという人です。彼は1973年に81歳で亡くなったアメリカ人で、生涯を病院の掃除人として過ごしました。『非現実の王国で』は彼が19歳の時から書き始めて、死の半年前まで書き続けた膨大な小説ですが、それは誰かに見せるために書かれたのではありませんでした。彼は生涯独身で、職場の病院と教会のミサに通う他は自宅アパートに引き籠っていました。亡くなる半年前、病気のために救貧院に移った後、アパートの大家が彼の部屋を掃除してこの作品を発見します。
・ 彼は孤独な生涯を送り、生前は誰も彼の内面について知ることはなかったと思いますが、彼がこの作品を書いたことで、彼はその内面の思いをこの世に残すことができました。彼についてインターネットで探したら「他人とまったくコミュニケーションをとることが出来なかった孤独な老人にとって、この物語の世界こそが自分の存在意義だったのだと思います。」(出典watari-um - exhibition -)と書かれた文章をみつけました。私のこのホームページもこれと似たようなものではないかと思います。
・ ヘンリー・ダーガーのことを知って、とても心が動かされました。彼は、何度も教会に養子を申請するそうですが、却下されるそうです。養子が欲しかったということは、恐らく自分のことを理解してくれる後継者が欲しかったのではないでしょうか。私は今年で65歳になります。仮に100歳まで生きたとしても、人生の3分の2が過ぎたことになります。子供もいないし、友達もほとんどいないので、私が死んだ後に私の内面がどんなだったかなどということは誰も知らないままにこの世から消えていくでしょう。
・ このホームページを始めたのは、ここに私の内面の記録を書いておけば、ひょっとして誰かがそれに興味を持ってくれるかもしれないと思ったからです。人間には自分のことを知ってほしい、分かってほしいという気持ちが強くあると思います。自分のことを何も書かずに死んでしまえば、自分の内面は誰にも知られることはないでしょうが、それを書いておけばそれが誰かの目に止まる可能性はあるわけです。「誰かに自分のことを分かってもらいたい」というのは子供っぽい感情なのかもしれません。でも自分のことが、ひょっとすると誰かの興味を引くかもしれないし、誰かの役にたつかもしれない、そんな気持ちでこのホームページを始めました。内容としては、主に私の内面の記録です。その都度、学んだこと、考えたことをブログとして書いておき、後でそれを項目別に整理しようと思っています。
・ 私のネイタルのホロスコープ(生まれた時の星の配置)によると、星の配置が極端に水平線の下に集まっています。牡牛座の木星が11室にある以外は、全ての星が1室から6室までにあります。このことは自分という人間が社会的な活動よりも、内面を中心とした活動をする人間であることを示しています。実際、私の外面的、社会的活動はほんのわずかであり、自分や他人の内面をみつめることが中心の人生だと思います。私は、タロットリーディングをやっており、他の人のリーディングをさせていただく機会がたまにありますが、これも他の人の内面、魂に興味があるからやっているだと思います。
・ 私がスピリチュアルな世界に興味を持ち始めたのは、30代後半からです。離婚がきっかけとなり、それまでとは物事に対する考え方が相当変化し、さらには一人になっていろいろ読んだり勉強したりする時間が持てるようになったからだと思います。その中で、ドイツの神秘思想家であるルドルフ・シュタイナーに興味を持ち、1991年から高橋巌先生の講義を聞くようになってその影響を大きく受けました。また、1998年に会社が夏休みだったとき、銀座の旭屋で偶然、大沼忠弘先生の『実践カバラ』という本を見つけました。これがきっかけとなって大沼先生のセミナーに通いだし、カバラだけでなく、タロットやアストロロジーを教えていただいてきました。
・ 職業としては最初、銀行員として14年働いた後、外資系の金融機関等でクレジット・アナリストとして18年間働きました。その関係で、経済や金融と星の関係をみるファイナンシャル・アストロロジーの分野に興味を持ち、Raymond Merrimanのブログを読んで来ました。心理学にも興味があり、河合隼雄さんの本をたくさん読み、それを通じてユングの説く無意識の世界に興味を持ちました。
・ スピリチュアルな世界以外も、政治、経済、哲学、歴史の分野に興味があります。読んだ本として一番多いのは渡部昇一さんの本で、大学時代から膨大な数の本を読み、おそらく自分が一番影響を受けた方になっている方だと思います。渡部昇一先生には一度だけ、高橋先生のご紹介で上智大学の先生の研究室でお会いさせていただいたことがあり、その思い出は自分にとっての宝物です。他によく読んできた本としては、山本七平、岡崎久彦、長谷川慶太郎、小室直樹、清水幾太郎、高坂正堯、塩野七生といった著者が挙げられます。
・ こうしたことからブログの分類先としては人智学(ルドルフ・シュタイナー)、カバラ、アストロロジー、タロット、ユング、政治、経済、歴史、哲学といった項目を予定しています。もし、このホームページをお読みいただいて、同じようなことに興味を持っている方がいらっしゃれば、男女を問わず、意見交換させていただければ、大変うれしいです。よろしくお願いいたします

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